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12月作品(12/14(土)) |
今和歌山市の欅通りにはJR和歌山駅から和歌山城をつなぐ延長2Kmにわたる街路約100万個のLEDライトが灯るイルミネーションストリートとなっています。作者はその中で和歌山城ホールの前に置かれたカラフルな椅子に目が止まりました。座る人を待つ椅子達は後ろのお店に映るイルミネーションを背景にスポットライトを浴びる主役のようです。 |
紀の川市西河原にある加茂神社には樹齢800年の大イチョウの大木があり和歌山県指定の天然記念物となっています。作者は黄色く色づいたイチョウの木を背景に鳥居のシルエットを画面に大胆に取り入れました。空を覆い尽くす御神木の大銀杏の大木と鳥居の影のコントラストが画面を引き締めています。 |
今を盛りの紅葉のシーズンの京都。それぞれの名所では工夫を凝らしたライトアップが夜の紅葉を幻想的に照らしています。作者はある寺院の紅葉のライトアップの撮影に臨みました。暗闇に染まる紅葉をバックに語り合う若いカップルをシルエットにし足元には光のストライプ。見事なシチュエーションを捉えた作者の行動力に感動します。 |
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「指定席」 森 和代 |
「800年の御神木」 山口隆章 |
「紅葉」 土井喜澄 |
11月作品(11/9(土)) |
和歌山市内から眺める夕陽は海の向こうの四国の山々に沈んでゆきます。作者は毎年3月と11月の数日だけ太陽が四国の吉野川に落ちることを待って撮影に臨みました。山や地形に邪魔されず海に沈む夕日は見事だるま夕日になりました。この時期を逃さず挑戦する作者の撮影に対する熱い想いと努力には脱帽です。監視塔の上の鳥もいいポイントですね。
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約600年にわたり木ノ本八幡宮の例大祭、秋祭に奉納されてきた勇壮華麗な獅子舞は地上5メートルに三本の竹のみで足場を組んで奉納される獅子の舞は圧巻です。作者はその場面を演舞する直前に撮影しました。獅子の姿は空をバックに勇ましい動物のようです。長年の伝統を守り伝えている地元の人たちの真摯な姿はこの祭を大切に思う気持ちの表れです。
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作者は泉南市にある関西電力佐野変電所を起点とする送電線鉄塔を写真に収めました。雨が降りそうな曇り空に真下から見上げると巨大な鉄人が立っているような威厳と力強さを感じます。モノクロでの仕上げが鉄塔の存在感を表現し雨雲の動きが画面に緊張感を醸し出します。3枚の組み写真の一枚ですが単写真でも十分な力のある作品だと思います。
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「片男波のだるま時期」 福島健司 |
「天空の舞」 久保賀圓 |
「鉄人現る!」 松井 崇 |
10月作品(10/5(土)) |
太平洋を望む三重県熊野市七里御浜、何も遮るもののない海風が小石だらけの浜に白い波を打ち付けます。熊野古道伊勢路の一つ浜街道を玉砂利を踏みしめながら熊野へと向かっている信者が一人。世界遺産熊野古道は紀伊半島の大自然の中で育まれた信仰が今の時代も息づいている格調高い作品となりました。
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早朝外に出てみるときれいな朝焼け。作者は望遠レンズで電信柱を真ん中に左右の建物越しに捉えました。日中では気に求めない景色が目の前にシルエットで浮かび上がると邪魔な色彩がないことで形の面白さがまず目に入りこの作品の魅力となりました。日頃邪魔な電線も全てが意味のある作品となっています。
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大阪の街を歩きながら撮影するする作者はフルサイズのデジタルカメラに魚眼レンズをつけて北浜のモダンな建物を狙ってのスナップ。ガラス張りの外観は波打つような多角形。足元から天に突き抜けるような建物が外の景色と大空を映してモザイクのように不思議な空間を作ります。レンズの効果を知り尽くした作者の力技に脱帽。
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「海辺の旅人」 井硲啓次 |
「朝焼け」 森 和代 |
「モダンビルディング」 笹山直樹 |
9月作品(9/14(土)) |
和歌山県九度山町の神社で600年前から続く「鬼の舞」は赤い髪の着物姿の鬼が笛や太鼓と共に2メートル余りの棒を振り回しながら観客の中に入り驚かせます。鬼に触られると元気に育つという言い伝えで子供達の鳴き声や大人たちの笑い声がいっぱい。作者は広角レンズを巧みに使い迫り来る鬼をローアングルから撮影、無駄のない大迫力の画面となりました。
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南海電車加太線が紀の川を渡る鉄橋を走ってゆきます。真っ赤な2両編成の車両は「めでたい電車」快晴の青空の中赤い鉄橋を渡る電車は鏡のようになった紀ノ川に映っています。作者はこのような好条件の時間帯と赤い車両が運行されるタイミングを図って狙い通りの作品に仕上げる日頃の観察とチャンスを逃さず捉えるその姿勢に頭が下がります。
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これは一体なんだろうとこの作品を見さていただいて感じた印象。作者は真夜中に荷物の集配ボックスにあたる信号機の光に美を感じ撮影しました。真っ暗の中具体的なものを省いて抽象の世界を作り上げた作者の美的センスに感動すると共に他の色の中で赤を選んだことがこの作品のパワーを感じます。箱の歪みも効果的ですね。
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「盆の鬼」 北 順夫 |
「快晴の紀の川」 竹本 繁 |
「赤と白のせめぎあい」 前田哲夫 |
8月作品(8/10(土)) |
作者が見つけた笑顔は岩出市の緑花センターにある池の睡蓮の葉。水面に浮かぶ睡蓮の葉は丸い葉に切れ込みがあるのが特徴で雨が降った後でしょうか葉っぱの上には水滴が残っています。この作品を見たすべての方は思わず笑顔になることでしょう。自然の中で作られるユーモアを逃さず捉えた作者のセンスが光ります。
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海南市下津町大崎地区にあるひまわり畑は海を見渡す小高い場所で麓から細い山道を徒歩で行かなくてはなりなせん。作者は夕暮れのマジックアワーを前に撮影場所を選んでその時を待ちました。淡い光の中のひまわりと刻々と変化する夕景。空と海とひまわりが絶妙な光の中に存在するこの状況を待って作品に仕上げる作者の体力と忍耐に感服します。
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その日の午後、作者がいつも撮影に向かう生石山で出会った光景は太陽が厚い雲に隠れて周りが一瞬暗くなり歩道の下から見上げた火上げ岩の上ではペットを抱いた人をモデルに写真撮影をしています。それら全てがシルエットになって黒い雲を通した太陽は大きな満月のようです。あと数秒後には日常の光景に戻る一瞬をとらえた作者のセンスが光ります。
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「笑顔」 野島 満 |
「天空のひまわり畑で夕涼み」 福島健司 |
「薄陽」 松浦由裕 |
7月作品(7/13(土)) |
この時期夜明けと共に水をはじいいて優雅な花を咲かせる蓮の花。しかしその時期はわずか3日から5日と短かく、しかも早朝7時頃から9時頃まで、昼には花を閉じてしまいます。作者は朝早く見事に咲いたハスの花を大胆に中央に据えて真下から夏空を背景に太陽を蓮の花で包むように捉えました。植物の持っている生命力を感じる作品となりました。
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早朝ご自宅の周りを散歩される作者は紀ノ川上流から上がる朝日がカーブミラーに映って綺麗な光景を発見しました。思わず持参したカメラで撮影しご自宅でモニター越しに眺めるうちに真四角の画面にするアイデアが浮かんだそうです。四角と丸の中に描かれた風景は昔からの日本の版画の世界にも通じるセンスを感じました。
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毎年春と秋に開催される高野山での宗教行事は仏様の世界を表す曼荼羅に向かって花を投じることで仏様と縁を結ばせ知恵の水をいただくことで仏の心と知恵をいただく厳格な儀式。参加される僧侶の方々は煌びやかな僧衣をまとってお堂に入ります。作者はその姿を低い位置から広角レンズを使い僧列がお堂に吸い込まれるように見事に表現しました。
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「炎天下」 坂本哲郎 |
「早起きのプレゼント」 竹本 繁 |
「高野山春季結縁灌頂」 久保賀圓 |
6月作品(6/8(土)) |
撮影地の丸山千枚田は小高い丘の上から一面に広がる水田をいかにフォトジェニックにまとめるか、デザイン的に美しいかに主眼を置いた作品が多い中作者はこの地で生きる人たちを記録しました。棚田でしろかきをする高齢者を同じ視線で柔らかい光の中で捉えました。大自然の中で生きることの意味を深く考えさせられる雄大な作品となりました。
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400年の伝統を誇る紀州東照宮のお祭り和歌祭りは毎年5月に開催され様々な芸事を披露する行列が続く伝統あるお祭りです。このお祭りに参加する年の違う女の子が本番の準備をしています。作者は後ろから優しい視線で見守っています。三人の緊張感とそれを和らげようとする年上の女の子の優しい声かけと華やかな衣装が美しい作品となっています。
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和歌山県の北山村は日本唯一の飛地の村。そこで行われるのが観光筏下り。北山川を筏師が操る筏に乗って大自然のなかを人力だけで降るスリルは格別なものでしょう。今年最初の運行は5月3日。筏の先頭には安全祈願の榊が飾られています。作者はその様子を後ろの高台から撮影。前方の岩には乗客の表情を狙うカメラマン。新たなアングルの作品です。
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「棚田のしろかき」 井硲啓次 |
「本番前」 野島 満 |
「祝!第一便」 北 順夫 |
5月作品(5/11(土)) |
作者は奈良県営馬見丘陵公園に出かけました。我が国でも有数な古墳群と自然環境の中に四季折々の自然を満喫でき、この時期チューリップが満開でした。綺麗に手入れ管理された花の帯は画面右下から左上にかけての斜めの帯の中に人物が点在し華やかさの中に優しい光に満ちた素敵な作品となっています。
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作者の撮影ポイントの磯の浦海岸はこの時期人影もなく静かに波が打ち寄せています。遠浅の砂浜は地元の人たちが浜辺を管理しているのでしょうかゴミ一つなく綺麗な砂に打ち寄せる波は暮れゆく夕日を水鏡のように映し足元の緩やかな波紋は印象派のピアノ曲がゆったりと流れているような「音」を感じさせる作品となっています。
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淡いピンクのツツジが咲く紀伊風土記の丘の一角。クロアゲハ蝶が蜜を吸いに飛んできました。新緑が美しい葉蔭から漏れる光がキ」」ラキラと美しいタマボケを作ります。花に近づく蝶のピントの良さが作品全体の立体感と空気感を醸します。作者はたくさんシャッターを切った中での一枚ですが最初から完成のイメージを持っての撮影だったことでしょう。
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「楽園の丘」 竹本 繁 |
「静寂」 野島 満 |
「朝食タイム」 福島健司 |
4月作品(4/13(土)) |
作者は葛城山中を撮影に向かう中霧が立ち込めてきて思わず車を止めて上を見あげるとこのような光景に出会ったそうです。鬱蒼としげる杉林は人の手が入って枝打ちが行われ真っ直ぐに天に向かって育っています。縦位置にまとめた画面は明るい中心点に向かって勢いよく伸びてゆきます。シンプルな画面構成に作者の美的センスを感じる作品です。
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那智勝浦町に住む作者は先月3月13日に打ち上げられた民間小型ロケット「カイロス」の発射を那智湾から撮影しました。残念ながら発射してすぐに爆発しましたが山の向こうにはその白煙が上りました。当日はたくさんの人たちがその瞬間を待ちかねていましたが地元の利点を活かしたこの作品は今後の発射の成功の瞬間をきっと見せてくれるでしょう。
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海南市の長保寺は紀州徳川家歴代の御廟があることで有名です。また花の名所としても有名で境内には400本もの桜がこの時期満開で花の海の中に国宝の大門が埋もれているようです。作者は画面を縦位置で奥行き感を出し大門の入り口を左下に入れ奥に続く桜並木と人物、周りを埋め尽くす桜をこれでもかと言わんばかりの大迫力で表現しました。
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「霧中」 坂本哲郎 |
「カイロス爆発」 赤阪生一 |
「満開のさくらと...」 前田哲夫 |
3月作品(3/9(土)) |
針供養は、裁縫の技術を伝えたとされるスクナヒコノミコトが祀られている淡嶋神社で使い古された針を供養して裁縫の上達を願う行事です。作者は毎年2月8日に行われるこの行事を真正面から巫女さんたちが瓶から針を取り出す瞬間を捉えました。手前の針が入った大量の瓶、奥の神殿、社紋の幕。ステージの上で演じるかのような見事な一瞬です。
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早朝の緑化センターを訪れた作者は係の人たちが朝一番に植物たちに水遣りをすることを知っていました。水滴を含んだ朱色の蕾は後ろの景色をレンズを通したように写しています。淡いグレーのバックと朱色の蕾、白く輝く水滴、形、色彩のバランスがシンプルであるからこそセンスが問われる素敵な作品となっています。
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和歌山市の雑賀崎漁港は岬の上まで民家が立ち並ぶ独特の地形でフォトジェニックな場所として有名になりました。作者は夕暮れ近くに時間を決めて夕空の雲の様子、風の状態、水面の映り込み、街の光などじっくりと観察した上でシャッターを切ったそうです。中心から少し上の水平線の上には漆黒の半島にキラキラ輝く宝石のような光が輝いています。
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「針供養」 森 和代 |
「朝の光」 山口隆章 |
「宝石箱」 前田哲夫 |
2月作品(2/10(土)) |
裸詣りは厄除けの神様として信仰される伊太祁曽神社の伝統行事、参加者は上半身裸で腰に注連縄を巻いて毎年成人の日の朝走ります。作者は神社に到着した参加者が気合を込めて水をかぶる瞬間を捉えました。水の勢いがぴたりと止まりその形の美しさと後ろの子供達の寒そうな表情がユーモラスな作品となりました。
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淡いピンクの梅の花が開花しました。作者は青空の下、花を大胆にアップで捉えます。オシベにピントを合わせ絞りは開放近く、太陽の位置を計算し花びらが透ける位置を探しシャッターを切りました。露出を標準より明るく設定することで梅の花の透明感と花の輪郭が露出オーバーで白く飛び、青空の色彩と相まって光に満ち溢れた作品となりました。
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夕暮れ近く空にはまだ青さが残る時間帯にも関わらず霊場高野山奥之院は生い茂る杉の木立により闇に包まれています。道の両側にはほのかに光る石灯籠に火が入ります。道に沿って並ぶ石塔の光は奥へと誘う優しい光です。作者は雪が積もるこの道を優しい光に導かれるように露出を切り詰め極寒の中に微かに灯る暖かい光を表現しました。
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「裸詣り」 久保賀圓 |
「光の春」 竹本 繁 |
「奥之院への案内」 玉置登美男 |