2007年度 例会作品 (松原講師選)
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 12月作品(12/8(土))
宇宙を連想させるような形の面白さと、強い色彩が発散する映像は類型を見ないものです。発展性のある製作方法を発見した作者の努力は素晴しいものです。 日本ならではの美しい情景をうまくとらえています。登場人物がそれぞれの役割を見事に演じているように思えるくらい見事なシャッターチャンスです。特に手前の巫女さんと風船が美しい。 ガラス窓の中をよく見るとドラマのあるおしゃれな作品です。左奥の建物の白と、手前のブルーのガラス窓のコントラストがとても気持ちのよい色彩構成となっています。
「光」 前田 哲夫 「佳き日」 野島 満 「裏窓」 宮村歌子
 11月作品(11/10(土))
見慣れた場所の想像を超えた映像化が新鮮で素晴らしい。アンバランスな橋底の形が大変面白い。超広角レンズの描写を活かした上手な作品です。 スポーツマンならではの良い表情が表現されています。漕ぎ手のポーズをうまくとらえたシャッターチャンスが秀でています。無駄のない構成も適切です。 自然の大きさや海の風を感じさせる作品です。サーファーのシルエットに動きがあり美しく、又光りの美しさもうまくとらえています。大きく引き伸ばして見たい作品です。
「マリーナ夕景」山口隆章 「勝利の笑顔」 磯 秀樹 「光のシャワー」野島 満
 10月作品(10/13(土))
まるで高い木のように表現された彼岸花が新鮮です。写真を作画するうえで重要なカメラ位置の大切さを教えてくれる作品になっています。とらわれない自由な思考が「超ローアングル」「ノーファインダー」という行動となって、よい作品が生まれたのだと思います。 無邪気な子供の表情が全てを語っています。フレーミングや周辺の処理も適切です。そしてなによりも大切な表情をとらえるシャッターチャンスがうまく決まっています。 ストレス社会とは対極の人間らしく生きられる環境が写っています。ゆったりとした時間や空間、心地よい匂いや空気まで伝わってくる作品になっています。登場人物や手前の稲と家や森もとてもいい。
「天までとどけ」久留主慶子 「初めての挑戦」井上泰治 「緑の中で」 前田哲夫
 9月作品(9/8(土))
京都の夜景が情緒たっぷりに美しく表現されています。静かな落ち着いた夜の空気が感じられる作品になっています。燈籠の遠近感も良く、又道行く人物がとても効果的です。特に暗部の表現が優れています。 都市空間を微妙なトーンで美しく描いたセンスの良い作品です。ガラス越しのダークトーンに対する左奥のレンガ色が大変美しい。曲線と垂直線による画面処理のセンスが優れています。 影が上手く処理されていて猫の可愛さが増幅された作品です。暗部の形がとても美しく又トーン配分のバランスが良いので猫のハイライトが美しく感じられます。
「灯」 磯 秀樹  「空間」 野島 満 「窓」 吉田満利
 8月作品(7/11(土))
工作に集中する真剣な表情と手の仕草がとても魅力的に描写されています。思い切ったクローズアップが内容をダイレクトに伝えるのに役立っています。シャッターチャンスも大変良いと思います。 平凡で幸せな日常生活が読める、気持ちの良い写真です。快晴の空と白い洗濯物・それを干す人・道の奥の鳥居等写っている全てが平和で美しい。 とてもユニークな感性と視線が、面白いドラマを連想させる作品になっています。赤と黒の「ノレン」の対比も効果的で、画面一杯の「赤ノレン」のフレーミングも大胆で適切です。
「無心」 貴志芳子 「路上の物干し」前田哲夫 「プラトニックラブ」宮村歌子
 7月作品(7/14(土))
作者の永年撮り続けているシリーズに加わる1枚ですね。省略による単純化の極みのようなシンプルな写真です。アウトフォーカス部も大変美しい。 砲台跡の雰囲気がうまく出ています。安定感のある構図とトーン配分が適切なので、落ち着いた作品になっています。左側の石段がパースペクティブの表現にうまく働いています。 日本離れした印象を受ける作品ですね。暗い室内側に露出を合わせたため、天井の表現が面白く、外の風景が白く調子が飛んでいるのが効果をあげています。人物の入れ方も型にはまらず自由なのが良い。
「朝つゆ」 貴志芳子 「友ケ島」 前田哲夫 「夢のあと」 笹山直樹
 6月作品(6/9(土))
足の指の間を柔らかい土が「にゅる」と通り抜ける貴重な感触を体験できた子供達の様子が、適切な構図と人物配置でうまく表現されています。 主役の雲達が雄弁に語ってくれる良い写真です。水に映る雲と光る海面の描写が効果を上げて、スケールの大きな表現になっています。 光の美しさが「すだれ」を美しい造形物に変化させています。なにげない「すだれ」を垂らした軒下の光景を日本の風景にしています。素敵な観察眼です。
「田植体験会」 山口隆章 「雲景」 野島 満 「すだれ」 玉置登美男
 5月作品(5/13(土))
地味で平凡な情景ですが、うまく作品にまとめています。斜めで大きな神木のフレーミングが大胆で画面に動きを与えています。皆んなが体験したことがある、なつかしい感情が湧く写真です。 適度なクローズアップにより、祭りの音が聞こえる作品です。顔と手の表情がとても良く、余計なものが全く無く、完璧なフレーミングです。衣装の質感もよく出ています。 花の色が全てを決めてしまう程、素晴らしい赤色です。花弁の波打つ曲線とディティールが良く出ています。構成もシンプルで良く、又オシベの黄色と蜂も適切です。
「神木」 竹林 健治 「祭り人」 磯 秀樹 「ランチタイム」吉村高宣
 4月作品(4/14(土))
とても面白いです。「干しタコ」がこのような写真になるから写真は楽しい。見方によってさまざまな想像が湧き上がるすてきな作品になっています。茶色の色調や透けた質感も良く、実に不思議な面白さが満ちています。 城内の落ち着いた雰囲気が漂う写真です。安定した構図とシャッターチャンスによって生まれたもので、全体の色調、トーン、遠近感もよく再現されています。散歩する二人も適切です。 温かい感情を誘う作品です。中央の少女の表情が全てを表しています。人物写真で一番大切な表情が上手くとらえられています。又うしろの婦人の表情や、手の仕草が、ゆっくりとした時間を感じさせて良い。
「見た目より中味」宮村歌子 「散歩道」 久留主慶子 「親子で陶芸」 山田 至
 3月作品(3/10(土))
センスの良さを感じさせる、さわやかな作品です。赤茶色に見える広場の色彩と、それを横切る黄色い線のカーブが大胆です。街路灯と犬を連れて歩く人の影がとてもうまくとらえられています。 祭りの日の境内の情景を落ち着いた視線で切り取り、良い作品にしています。手前の婦人の手のポーズが気持ちを表現していて良い。赤い服の女性を入れたのも内容を深くしています。 見慣れた植物が生き生きと美しく描写されて気持ちが良い。逆光線をうまく生かしていますね。アップ気味のフレーミングも適切です。背景もうまく処理されています。
「影」 竹林 健治 「それぞれの想い」野島 満 「斜陽」 貴志芳子
 2月作品(2/10(土))
直線による構成が、明解な気持ちに誘ってくれます。明暗のストライプが絶妙なトーンを描いてリズムを刻んでいるのが心地よい。中央の黒い強いラインが遠近感をより強調しています。 なにげない視線の作品ですが、いろいろな情報が詰っています。微妙なディティールで描かれた物が、バランスを保って存在しています。ガラスの文字がテーブルに投影されているのも面白く、窓の外の舗道も距離感を感じさせて良い。 誰にも経験のある夜のシーンを上手く映像化していて感心します。窓ガラスに映る怪しいトーンが何か形のないものの想像をかきたててくれます。ハイライトの美しさが印象的です。
「影」 貴志司朗 「光と影」 吉田満利 「深夜の窓」 井上泰治
 1月作品(1/13(土))
とても心地よい、印象的な作品です。落ち着いた色彩感と水平方向のラインの重なりに対する小舟の向きが画面に動きを与えています。下部に向かって暗くなるトーン配置が安定感をつくっています。 写真の原点である人物写真の魅力が感じられます。異国の人の表情や服装から、感情や生活のようすまで想像をかきたててくれます。望遠レンズによるフレーミングが背景を単純化し、人物が浮き出ています。 楽しい写真です。山の上の雲を帽子に見立て、帽子「つながり」で作品にまとめた面白さが伝わります。洒落た感覚で作品創りを愉しむのも大切なことです。雲との距離感が良い。
「運河の小舟」 吉村高宣 「商う女」 貴志司朗 「紀州富士にも帽子」          宮村歌子
和歌山読売写真クラブ(和歌山YPC)

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