和歌山読売写真クラブ(和歌山YPC)

Wakayama Yomiuri Photo Club
2016年度 例会作品    (1月、2月、4月特別枠、松原講師選)  (4月、6月、8月、10月、12月読売新聞社選)
写真をクリックすると拡大されます。   (3月、5月、7月、9月、11月田中講師選)
   12月作品(12/10(土))
 「黄昏」  松浦由裕  「影も一緒に」  和田雄次 「元気いっぱい」  森 和代
   11月作品(11/12(土))   


近年10月の終わりは西洋の収穫祭ハロウィンとして定着してきました。奇抜な衣装や化粧をした若者たちが練り歩く中の一人を超広角のレンズで思い切り接写しました。こんな時だからこそできる遊び心に作者の力量を感じます。

映画のシーンの一コマかと思わせるようなシチュエーション、作者は偶然通りかかったこの場に絶妙な配置で人物がいてくれる奇跡に出会ったのです。この一瞬を捉える冷静さと構成力に脱帽。これぞまさにスナップショットです。

和歌山市内の繁華街を流れる川の両岸には遊歩道が作られています。そこに置かれたタイル張りの洒落た椅子とテーブルに午後の日差しが差し込み、何気ない光景をドラマチックに一変してくれました。左に寄せた構図も作品に深みを生み出しています。

     
 「ハロウィン化粧」  山口隆章  「時の流れ」  野島 満  「テラス」  竹林健治
   10月作品(10/8(土))    
     
 「力走」  森 和代  「宙(そら)」  太田信子  「朝の波止」  貴志司朗
   9月作品(9/10(土))  
 夏の終わりから秋の始まりの季節の変わり目、空気が入れ替わり、空が澄みわたり、光が透明感を増すこの短い瞬間を捉えたこの作品は、日頃見慣れた日常の風景をドラマティックに変えた秀作です。   あまりの美しい光景を目の当たりにして興奮のあまりシャッターを押すのを忘れてしまう時があります。そんな時は一呼吸入れて周りを見ることが大切です。作者は、目の前のプールを手鏡に見立てるゆとりが大成功となりました。  夏の朝、自家菜園の畑でふと目にとまったかぼちゃの花、昇る日差しが逆光となって黄色がよりあざやかに冴えています。花影に隠れたトンボの羽もガラス細工のように透き通り、日常の片隅でできる光のアートを見せてもらいました。
     
 「夏の終わり」  井上泰治   「手鏡風景」  竹本まき子  「透き徹る」  貴志司朗
  8月作品(8/13(土))  
     
 「浮き輪」  磯 秀樹  「健康祈願」  山口隆章  「環」  和田雄次
 7月作品(7/9(土)) 
初夏の爽やかな風の吹く公園で、パパが投げた赤い輪を必死に追いかける男の子、「もう少し!」写真に写ったその姿にこちらも「頑張って」と声をかけてしまいそうなほど男の子の動きが生き生きと捉えられています。そこには写ってはいませんが幸せな家族が描かれています。 背泳競技でターンをして息を吐いてから浮きあがる直前を捉えた作品、真上からのアングルだからこそ撮れたこの瞬間は、テレビでしか見たことのないこの競技の無駄のない動きを追求する選手の一面を知ることができました。 天王寺動物園てせの一コマ、小屋の小さな窓から伸びた太い腕のような象の鼻がリンゴをつまんでいる不思議な光景は、実は壁につけられたオブジェだそうで、一目で作り物とわかっても光線状態を見てモノクロームの表現に変えることで作品にまで昇華する作者の力量に感心しました。
     
 「ナイス パパ」  竹本 繁  「背泳」  久保賀圓  「象の小屋」  野島 満
 6月作品(6/11(土))
「神輿おろしの男たち」  竹林健治 「休憩所」  前田哲夫 「夫婦」  山口隆章
 5月作品(5/14(土))
小雨降る京都の祇園界隈、和歌山を出る前に言われた一言が頭に残ったまま京都の街を撮影するにつけ、優しい雨の情景ばかりに目がいってしまったという作者の感性は「言葉と写真」を考える絶好の作品となりました。 初夏を思わせる日差しの中、潮干狩りを楽しむ家族たちの姿を素直なスナップで捉えています。画面左奥へと続く波打ちぎわが画面の奥行きを感じさせ、右奥の家族、その奥の家族が点景として画面全体のバランスを保っています。 これは一体何?一瞬の戸惑いの後、沖縄「美ら海水族館」の水槽にひっついていた大きなエイの顔のアップと聞いて納得です。微笑んでいるような口元とつぶらな瞳でタイトルを思いついた作者、大胆な画面構成がユーモラスな作品となりました。
「静かな雨になりますように」  吉田満利 「家族」  坂東捨一 「いらっしゃい」  久留主忠雄
 4月作品(4/9(土))
「桜の頃」  森 和代 「噛まないでよう〜」  磯 秀樹 「big feet」  和田雄次
  撮影会特別枠

「奇祭」森 和代
 3月作品(3/12(土))
空中を連なる高速道路が今まさに繋がろうとする瞬間を、広角レンズを使って画面構成する作者の力量を感じます。見たこともない未来都市を思わせる工法と青空をバックにしたシャッターチャンスも見事です。 お孫さんの一瞬の動きを愛情いっぱい込めてシャッターを押した一枚。ご家族でしか撮れないこのようなファミリー写真は、私は写真の原点だと思っています。10年後、20年後改めてこの写真を見た彼女はいったいどのように思うのかを想像すると楽しくなってきます。 毎年白浜で行われる花魁道中のイベント、その参加者の可愛い女の子たちが戯れ合っている瞬間をスナップした作者の愛情を込めた素直な目線が素晴らしいと感じました。真四角の画面が二人の動きを引き立てています。
「接続!(京奈和道工事)」  竹林健治 「いただき・・・?」  松浦由裕 「たわむれ」  森 和代
 2月作品(2/13(土))
遠ざかる風景が気持の良い疾走感で描かれた写真です。的確なシャッタースピードで、スピード感を表現し・線路・トンネル・特に窓枠が程よいフレーミングでまとめられています。旅をした気分にさせてくれる作品です。 朝の寒さが伝わる写真です。身近にある作物の色や形をしっかり把握し、確かな構成力でフレーミングした構図で表現しています。立体感を表わす光も効果をあげています。 不思議感が漂う魅力的な写真です。動きのあるポーズの木の枝と微妙な陽の射す地面が織り成す画面には夢があります。この光景に反応した作者の感性は貴重です。
「のとの旅」  太田信子 「寒い朝」  貴志芳子 「エイリアンの散歩」  久留主忠雄
 1月作品(1/9(土))
バランスとれた構図が目を引く写真です。美術館のセットでの撮影ですが、フレーミングと人物のポーズ等は作者のセンスで創られたものです。ハーフトーンの美しさとシルエットの人物や窓枠をうまく生かしたフレーミングが効果的です。 いろいろな建造物をうまいフレーミングでまとめた写真です。この写真の魅力は色彩です。それぞれの部分が効果的な光をうけて画面構成しており、特にナトリウム灯のオレンジ色が作品を印象的にしています。 遠景の霧を生かした描写が、フレーミングの良さでうまく表現されています。グレーで統一された色調は落ち着いた雰囲気で魅力的です。構図的には、前景の扱いのうまさで遠近感が良く描けています。
「シルエット」  前田哲夫 「夕暮れ」  谷田美穂 「霧」  松浦由裕
 < 会員作品ページINDEXへ戻る
 Copyright @ 2003-2016 Wakayama-YPC All Rights Reserved.