和歌山読売写真クラブ(和歌山YPC)

Wakayama Yomiuri Photo Club


    2005年度 例会作品                             

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12月作品(12/10(土))
光を読んでうまくコントロールしているため、柿の葉の微妙な色と立体感が描写されています。もみじの紅葉と違い、華やかで力強さがあふれています。 なにげない光景が夕方の斜光線の演出によって、人の心に何かを伝達する瞬間をうまく撮っています。適切な暗部の省略による表現が奏功しています。 人の気配のない神社の雰囲気がよく出ており、晩秋の冷たい空気と静寂感もよく表現されています。イチョウの落葉がとても感じよく撮られています。
「秋彩」  竹林健治 「夕照」  野島 満 「落葉神社」  松下伸三
11月作品(11/12(土))
光と影の美しさが生かされた写真です。明暗のバランスが心地よくシルエットの向こうにある大塔の朱が美しい。境内の気配が感じられる作品です。 幹事さんの表情がとても良い。様々な人生ドラマの主人公たちが集う同窓会での幹事さんの表情がすべてを語っています。人物の遠近感も適切で、とても味わい深い作品です。 何気なく見える写真ですが、いろいろと表現方法を考えて撮られた写真です。柿の立体感が存在を強調していて、見る人に連想のきっかけを投げかけています。
「影」  磯 秀樹 「幹事さん」  伊藤隆通 「秋の陽」  井上泰治
10月作品(10/8(土))
花がまるで舞台でスポットライトを浴びた踊り子のように浮かび上がって描写されています。畑の静けさや空気感まで感じられる素直な写真です。 秋の気配を感じさせ、見る人の気持ちを穏やかにしてくれる写真です。ローアングルから見上げた空と雲、トンボが安定した素直な構図で良い。 雲の表情や大きく取り入れた空の広さが、伸び伸びした感じをさせて良い。親子がしっかり手をつないで、後姿ながら表情が想像できる写真です。大きく引き伸ばして見たい作品です。
「彼岸花」  竹林健治 「憩う」  貴志司朗 「夏の海辺」  野島 満
9月作品(9/10(土))
エノコロ草の穂を素直に、シャープに写した作品です。身の回りの物をよく観察することにより新しい発見があり、よい写真が生まれます。普通はタテ位置で構成することが多いのですが、ヨコ位置にしているのが面白い。 都会のわい雑感がよく出ています。手前の自転車の入れ方がうまく、建物も新旧隣り合わせで面白く、モノクロのトーン配分もバランスが取れています。 幻想的な富士山の映像に仕上がっています。ブルーのモノトーンがとても魅力的です。夜明け前に撮影したのが成功の秘けつでした。登山者の懐中電灯の光が効果的です。
「産声」  太田信子 「昼下がり」  吉田満利 「稜線」  貴志司朗
8月作品(8/13(土))
京都の舞妓を被写体にしていますが、光が生きています。路地の格子や戸、柱、壁も「京都」を表しています。適度に引いたフレーミングやシャッターチャンスも自然です。 色彩的なまとまりが自然な作品です。花を避けて、葉と種子の形と色を素直に構成したのが良い。作者が感じた葉の緑が、光の美しさに助けられて描写出来たのが良かった。 広い空間の中に、白いいすがうまく配置され、モノトーンにまとめたのが成功しています。暗い背景と地面がいすを引き立てて、落ち着いた作品になっています。
「祇園小路」 竹林健治 「種子」  山田 至 「閉店」  野島 満
7月作品(7/9(土))
ほっとする、素直な写真です。カモの綿毛の質感描写が良いため、かわいさがよく伝わる作品になりました。作者の身近な被写体を作品にしたのが良いところです。 写真の中の人々の顔を眺めていると、ドラマがわいてきます。都会に集まる人々の想いが、その表情から感じられ、奥深い想像にかられる作品です。 笑顔が伝染するような作品。こけがはえた地蔵を真正面から顔のアップでフレーミングしたストレートな表現です。立体感を強めたトップライトに助けられて成功しています。
「ひと休み」  貴志司朗 「都会の光景」  伊藤隆通 「笑い地蔵」  太田昭弘
6月作品(6/11(土))
何気ない身近な物を優しく、じっくり観察する心がつくった作品です。宝石の縁取りのように並ぶ水滴が良い。見る物をやさしい気持ちにしてくれる作品です。 早朝のさわやかな空気と光が感じられる作品です。長く伸びた影も効果的で、シカの並びも良く、奈良・飛火野のゆったりとした時間の流れがよく伝わります。 スナップフォトのだいご味が味わえる作品です。平凡な日常の中の一瞬をとらえた腕前に拍手。父親のパフォーマンスを透かして平和な家族の生活が感じられます。
「朝つゆ」  貴志芳子 「朝光の下で」  山口隆章 「親子」  伊藤敬子
5月作品(5/14(土))
桜の花が散るころの気温を感じる作品です。石垣と塀の落ち着いた背景に引き立てられて、桜の古木がとても雰囲気よく撮られています。光も柔らかくて画面全体が落ち着いています。 擬人化した人形の大きさが意表をつき、面白い作品になっています。人間より、存在感があるのが面白い。画面全体のトーンと色調も落ち着いていて良い。 題名通り花吹雪がまるで本物の雪のように写っています。桜の木が画面内になく、花びらだけというのも説明的でなくて良い。画面中央の石の構図も良く、背景の描写も良い。
「春の風」  伊藤隆通 「いっぷく」  吉村高宣 「花吹雪」  野島 満
4月作品(4/19(土))
祭りの行事の中から的確に対象を選び、3人の子どもの表情がそろったシャッターチャンスも適切。祭りの楽しい雰囲気が感じられる作品です。 仲の良い兄妹の気持ちのつながりが伝わってくる作品です。2人の表情をとらえたシャッターチャンスも良く、また、2人の右手が彼らのつながりの強さを表しています。 写真的魅力あふれる作品です。クローズアップの作画でフクロウの目がまるで人の視線のように感じられます。シャープさも優れていて写真ならではの表現です。
「大飯盛物祭」 磯 秀樹 「仲よし」  竹林健治 「疑視」  松下伸三
3月作品(3/12(土))
寒さの中にも春が近づいている季節がよく表現されています。暗い背景のトーンと色が魅力的です。ネコヤナギの鋭い形が逆光で美しく、微妙なシャドー部の調子が特に美しい。 実像と虚像を一枚の写真にして、見る者に質問を投げかける作品です。曲がった像が面白く、効果的です。画面構成のバランスもよく、右端に入った小さな家の入れ方もよい。 梅が咲くころの太陽の暖かさが感じられる作品です。画面構成は日本画のような落ち着きがあり、安心して見ることが出来ます。色調も穏やかで気持ちのよい作品です。
「春の息吹」  貴志芳子 「光景」  野島 満 「南高梅」  伊藤敬子
2月作品(2/12(土))
温暖な和歌山で寒さの一番厳しい高野山の自然が写っています。吹雪がうまく描写されており、また大塔の赤色の表現がよく、ありきたりの高野山の風景が多い中から、抜きんでた作品になっています。 冬の朝の寒さがよく伝わる作品。全体ガブルーの色調で冷たさを強調しています。南天の葉に付いた霜の縁取りの描写がよく、背景のアウトフォーカスの描写も効果的です。 穏やかな田舎の祭りの様子が想像できる作品です。子どもたちの顔つきが穏やかで、三人の表情がそろったシャッターチャンスもよく、適切なフレーミングで、素直で心休まる作品です。
「雪に霞む根本大塔」          竹林健治 「朝霜」  神谷正昭 「仲よし」  貴志司朗
1月作品(1/8(土))
都市に住む人には興味深い情景が美しい。自然が目の前にある様子が写っています。山の空気の香りまで写っているようです。右側の木の曲線が木立に変化を付けて効果を深めています。 身近にある情景をうまくまとめるのに成功しています。とても落ち着いた気持ちにさせる作品です。幸せな日常の喜びが画面からにじみ出ています。平凡な日常を鋭く観察することから生まれた良い作品です。 落ち着いた観察眼から生まれた作品です。散り残ったモミジの葉と、枝に付いた水滴が面白い情景を作っています。見落としがちな小さな水滴を見つけて素直に写真にしたのが良い。湿気を感じさせる空気も写っています
「静寂」  山田 至 「冬日」  山口隆章 「晩秋の頃」  山本和弘

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